人間国宝


今、巷で話題の人間国宝について。


人間国宝ってのは俗称で、本当は重要無形文化財保持者、というのが正しいらしい。


重要無形文化財保持者、というのは文化財保護法に基づいて文部科学大臣が指定するもの。


当ブログはお茶ブログなので、もちろん歌舞伎の人間国宝に関してはじぇんじぇん興味がない。おーいお茶、ぐらいの接点しかないしな。


さあ、茶の湯人間国宝に関してのお話をしようじゃないか。


さて、茶の湯人間国宝といえば……

…………?

ありゃ?いないんだ?


茶の湯だって無形文化だと思うのだけんど…。


文化財保護法に言う:

第71条 文部科学大臣は、無形文化財のうち重要なものを重要無形文化財に指定することができる。

ってこたぁ、人間国宝がいない、イコール、文部科学大臣茶の湯は重要な無形文化財と思っていない、ということなんだろうか。

個別の芸術から人間国宝がいろいろ出ているのに、茶の湯は総合芸術です!とか言っておいて、人間国宝がいないというのも寂しい話だ。


でもまぁ、人間国宝の選定というのも枠を争ったりしてドロドロしたりもするらしいので、いない方が平和でいいのかもしれない。


では考えてみよう。茶の湯人間国宝、というのが文部科学大臣によって指定される世界を。


ジャンル1名だとして、茶人の誰を人間国宝にするのか?
家元達の熾烈な争いとかが起き、とっても怖いことになりそうだ。


…いやまてよ?

工芸の人間国宝は、作品という形で評価される。

芸能の人間国宝は、演技や演奏で評価される。

では、茶の湯人間国宝は何で評価されるのか?


お点前の上手さ?評価がそもそも難しいな。


あと、各流派の家元クラスって、実は日本で一番お茶を点ててない人達じゃないか、とも思える。

たまに献茶するだけの人達だ。絶対俺よりお茶点てる回数少ないぞ、あいつら。


ま、いいや。話を戻すか。


正味の話、茶の湯人間国宝を一人選定するなら誰だと思う?ねぇ?

…いや、やっぱやめ。この話。怖過ぎるわ。