割茶筅

淡交社「茶道辞典」の最後の方に以下の項目がある。

茶筅

二つ割につくらせた茶筅で、かがり編みの糸端を結合わせて使用する。
茶籠や、茶筅を立てて入れられない茶箱などに、茶筅筒に入れずに仕組むことができる。

この本以外に資料がないので良く判らんが、大体こんな感じだろうか?

…単に鉈で叩き割ったダケだけど。


お茶を点てる時は軸をがっちり持っている。だから茶筅の半々は一つになっていて分離しない。

糸端を結んで一体化させるのは、手が離れた時にばらばらになるのを防ぐ為だろう。

盆の上に置き合わせた瞬間に「パッカーン」と左右にさよならしたら、なんとも気まづいもんね。


道具としては半円なので、茶筅筒無しに横置きしても穂の形が崩れない、というのがメリットなのかなぁ。