林原グループ

岡山の林原グループが負債1200億を抱えてヤバい、という報道が流れている。


林原といえば、熊倉功夫館長の林原美術館

その林原美術館がどうなるのかは、情報が無いのでよく判らん。


岡山には行ったことがあるが、たまたま茶道具展をしていなかったので訪問しなかった。もしこのまま潰れてしまったら残念過ぎる。


林原美術館のページには情報なし。

林原グループのページには、グループとしての話は確かにあった。

http://www.hayashibara.co.jp/press.php?id=329

結局林原美術館がどうなるかは判らなかった。


でも、そんなことどうでも良くなった。

昨年1月のニュースリリースだが「林原・新古糊」というのを見つけてしまったからだ。


http://www.hayashibara.co.jp/press.php?id=321

古糊は販売されているものはなく、各修理工房で約10年間かけ伝統的技術で製造し、使用されています。このため、製造するには長い時間が必要であり、一定量を超える急な使用に対応しにくいという弱点がありました。
(中略)
そこで古糊の原料と同じ小麦粉でん粉に、酵素の一種であるアミラーゼを作用させ条件を整えることで、約2週間という短期間で古糊と同様の性質を持つ古糊様多糖を製造することに成功しました。さらに、接着力を変えた古糊をオーダーメイドで作ることも技術的に可能となりました。

一応、掛物の作り方も勉強した私としては「す、すげぇこれ!とんでもないもんだよ!」と思える。

だって自分で掛物を作りたい!という人は、今まで古糊がないと始められなかった。
古糊は自分で作るもの。だから10年の準備期間がないと手に入らなかった。

しかし同じものが手に入るなら、簡単に始められますよ?
つまり参入障壁がすんごく低くなるって事です。
これはすごいよ〜。

なんとか立ち直って、この製品を世に出し続けて頂きたいもんです。