一閑人の正面

茶道具では一閑人は主に蓋置だが、茶碗もない訳ではない。


一閑人の蓋置の正面は、一閑人の顔が亭主に向く方、なので、一閑人は向こう側、と言うことになる。


茶碗の時はどうなんだろう?


向こう側に一閑人がいた場合、茶碗を180度廻す流派では、呑むとき邪魔にならんじゃろうか?…邪魔にならない位置までまわしゃあ問題ないですけどね。


さて。

湯呑みの一閑人は、暇な人の位置が2種類ある。

図にすると、こんな感じ。


暇な人が湯呑みをちゃんとのぞきこんでいる左のタイプと、暇な人が湯呑みの中腹にある右のタイプ。

私は後者を「クライミング一閑人」と呼んでいる。

つーか「暇だな」と言うために、つるつるした絶壁を登らねばならんとは、一閑人の道もなかなか厳しいものがあるね。


まぁクライミング一閑人が、なんでクライミング中かと言うと、この高さに一閑人がいれば、どの向きから呑んでも一閑人が唇に触れず邪魔にならない、ということにある。


この理屈で抹茶碗もクライミング一閑人にすればいいのではないか。
蓋置もクライミング一閑人であれば横倒しにする扱いがいらないのではないか。


…心底どうでもいいですね。