石州秘伝 石州三百ヶ条9 蓋置の置所の事
蓋置の場所の話。
石州秘伝本:
蓋置の置所の事
ふたの大小により縁へもふちへもかからざるやうに置也
いや、これで全文なのよ。
蓋置は釜の蓋の大きさに合わせて調整しなさい…私もそう教えられている。
もちろん蓋から垂れる雫が畳の縁や炉縁に落ちない様にするのが目的である。
その意味で上記の文面は簡にして要を得ているんじゃないだろうか?
茶道古典全集本:
蓋置の置所の事
四疊半にてふた置のおき所二ヶ所、道具疊の内に引下て置申候時ハ(後略)
茶道古典全集本はどの畳に置くか、という話に終始している。
でも、それって形の上のお話しすぎ、上っつらすぎる。
そういう意味で石州秘伝本の方がレベル高い気がするんだよね。まぁこれに限らず、全体的に石州秘伝本の方が質の高い解説な気がするよ。