茶道四祖伝書8 古織公伝書 筒茶碗

筒茶碗の扱いについて。

狂言袴トモ云茶碗御秘蔵ナリ。成程細長キ物ナリ。
是拭様ニ口伝有。先茶巾ヲ取、茶碗ノ内ノ底をふき、次ニかわをふく事習なり。
常ノ茶碗とハ各別なり。
(付リ)
千道安ヒキゞノサヤ所持ありしを、金森出雲御もらゐ候刻も道安より同口伝となり。尤きこへたり。
茶せんも穂さきを中ニ入、軸ヲ上ニナシ、カイザマニツクト云。

筒茶碗の拭き方は別にいいですよね?問題はむしろツケタリの方です。


筒茶碗の時は穂先を中に、軸を上に入れなさい。だって茶碗の中に軸があったら指が届かないでしょう?

という意味だと思います。


逆に云うと、少なくとも道安は普通の茶碗では穂を上に、軸を中に入れていたという事です。

利休と道安で、わざわざ逆にしていたと思う必然性はない筈なので、いつごろ千家が茶筅を逆に仕込む様になったか、が知りたいところです。