益田鈍翁 風流記事

筒井紘一、柴田桂作、鈴木皓詞/淡交社/1992年。


この本は、明治38年生まれの元道具屋、柴田桂作が所持していた、益田鈍翁の自筆自会記「風流記事」が中心。

そこに筒井紘一氏が前書きみたいなのを書いて、鈴木皓詞氏が柴田桂作に行ったインタビューが後ろに入っている、という構成。


前書き…はまぁどうでもいいや。


自筆会記は、何月何日客誰々…という終わった後のまとめ型式でなく、誘う段階からの覚書になっている。つまり誘った客リストがあって、誰に断わられたかが判る、という、研究次第ではすごく楽しそうな内容。明治期の大人の交流関係を研究している人には役立つんじゃないか。


ぱらぱらっとめくると、茶会記が載っているだけで、つまんなさそうな本。
だが、この本の面白いトコは、後半のインタビュー記事にある。

鈍翁存命当時を知る茶道具屋の、ナマナマしいインタビューは明日以降。

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