茶乃湯客能心得4 中立の作法
例によって、中立の合図をどんな姿勢で聴くか?というお話について。
腰掛に到りて烟草を喫し各自小用を便じ相圖ある時ハ粛聴し了つて再び嗽すべし
粛聴には「おちつきヽく」とルビ*1が振ってある。
やはり明治初頭は「みんなでウンコ座りして拝聴する」というルールは無かったみたいだ。
「夫レ茶道ハ必スシモ窮屈ナルモノニアラズ」と本書の前書きにあるが、明治16年のこの頃に比べ、今の方が妙なルールが追加されていてより窮屈な気がする。
この調子で何十年かたったら、ますます変なルールが増えていったりしないだろうか?
…。
これだけだとなんなのでお茶を頂く所の挿絵を。
今だと妙齢の女性をモデルに使いがちなこのシーンも、明治の感覚ではハゲ親父。
おおらかな時代の風を感じる…ごめん、うそ。
*1:当時ルビという用語はないと思うが