梅雨のお茶
梅雨のお茶。
昔も「足元のお悪い中」みたいな挨拶してたんでしょうか?
ってことで初期茶道に於ける茶会の季節と頻度に関して調べてみました。
まずは松屋久政が招かれた茶会に関して。
正月 | 52 |
二月 | 43 |
三月 | 34 |
四月 | 52 |
五月 | 16 |
六月 | 15 |
七月 | 6 |
八月 | 15 |
九月 | 34 |
十月 | 48 |
十一月 | 34 |
十二月 | 49 |
※閏月は前の月にまとめました。
旧暦の九月〜四月、つまり現代の10月〜5月が茶の季節だと分かります。
…普通の結論ですネ。
ただ、思ったよりも五月のお茶が多い感じがします。
では主催した側の記録は?
津田宗達のをカウントします。
正月 | 62 |
二月 | 35 |
三月 | 31 |
四月 | 16 |
五月 | 36 |
六月 | 24 |
七月 | 8 |
八月 | 16 |
九月 | 37 |
十月 | 16 |
十一月 | 31 |
十二月 | 63 |
おりょ?意外に五月の茶の湯が多い。
三月四月より五月の方が多いのがちょっと不思議です。
堺京都までツアーを組んで供応を受けていた松屋さんはともかく、宗達さんは自宅で迎える側だったわけです。
昔の茶の湯は基本近所でやるものですから、あんまり雨は気にしなかった…という可能性がありますね。
それにしても七月をピークとして六月〜八月のお茶は激減です。
昔から暑いシーズンはお茶には不向きだったんですね。