竹窓茶話5 和

(前略)
抑々季節に應ずる草花を稱美するのは、即ち天地自然との和であつて、その「常」を尚ぶものである。季節はづれのものを賞翫するのは、奇であつて常ではなく、また和でもないのである。
(略)
茶室では、花入の花入によりその季節を示すのであるから、古來「時を知らない花」は嫌はれたのである。
(後略)

時知らずの花が時知らずなのは、花の罪ではない。

時知らずの花が時知らずなのは、天地自然との和であって、その花にとっては常に過ぎない。

著者のいう「天地自然との和」とは、茶人の都合だけに依った、あんまりにも自分勝手なものなんじゃねーの?と私は思う。