茶の湯 作法とたて方

松小路宏之/金園社/1976年。

昭和50年代の茶の湯の入門書。

「はじめに」にこうある。

そうでなければ何百年もくりかえされてきたお点前の単なる踏襲にすぎなくなります。なぜ型に従ってお稽古するのか、そしてそれが現代の生活とどういうふうにかかわりあうのかを、身をもって会得するところに、茶の湯のお稽古の意味があります。
本書は、その「なぜ」を解明することに主眼をおいて編纂したものです。
茶の湯で最も大事にされている道具についてもこのような観点から扱われています。
亭主と客の主な動作を表裏両千家の割稽古によって示したのも、茶の湯の型に秘められている深い生活の知恵をさぐりたいためです。

…てか、あんまり初心者向けでないかもしんない。
内容的には「帛紗の捌き方」みたいな項目もあるんだけど、もう少し目指すレベル感は高そうな感じだ。

全体としては冷静でためになる本だと思うのだけど、時折お茶を褒めんが為に筆が滑べると言うか、言い過ぎちゃうというか、そういう部分があるので、明日からその辺を眺めていきたい。