茶の湯 作法とたて方4 一碗の茶をめぐる人間関係の葛藤

“一碗の茶をめぐる人間関係の葛藤”の章より。

一次元、二次元の話をご存じでしょう。
(中略)
人間関係でも、世界の構造でも、宇宙の原理でも、みなこの一次元を基本としています。
茶の湯の亭主と客の関係も、ややこれに似ています。
さらに第三の点を考えて、第一の点と第二の点とにそれぞれ結んでみましょう。そこに第二の線、第三の線ができ上っているのに気づくでしょう。そして、それらの線にかこまれた内部が、線とはまったく性質を異にする世界であることを知るでしょう。この三角形が、面という二次元の世界なのです。
自分(亭主)と他人(正客)以外に、第三の他人(次客以下)を設定して、はじめて茶の湯の別の世界でひらけるのに似ています。
三次元の世界と言うのは、二次元の面の世界に、上下の感覚の加わったものをいいます。
(中略)
この四つの面(三角形)にかこまれた内部が、これまた面とはまったく違う世界であることがわかるでしょう。
これが三次元の世界で、立体というのです。
それには、たとえついでに、茶の湯における第四の点(面の上下に設定され、立体の形成を最後にきめるもの)というのは、いったい何にあたるのかを考えてみました。
それこそ、一碗の茶であると考えてもいいわけです。

ああ、「茶の本」みたいに哲学っぽい話を書いてみたくて、タイトルも「人間性の一碗」みたいにしてみて、中二病っぽくなって収拾がつかなくなったんだね…。気持ちはわからんでもないけど。

岡倉天心茶の本中二病の産物みたいなもんだよな…。