台子と風炉は唐から伝来したものだという。
…でも、本国ではどう使っていたのだろう?
中国は基本、椅子とテーブルの生活である。
椅子とテーブルの生活というのは、座面の高さに物を置かないという事でもある。
物は床に置くか、テーブルの上に置くはず。
風炉は机の上に置くと使うに高過ぎる。
台子は机の上に置くには大き過ぎる。
かといって、風炉は床に置くと不衛生な感じだ。
万が一風炉に台子を据えて床に置いたら、天板が邪魔で椅子に坐って操作はできなかったろう。
…台子と風炉の現地での使われ方がいまいち想像できない。
台子に風炉を収納しながら実用する、というのは、畳上に置く日本でしか成立しない風習ではなかろうか。