茶の哲学(陰陽造化の茶の湯)3 天之岩戸開のこころ

この本、後半は哲学と言うかオカルトというか、ちょっとアレな感じになっていく。

紹鴎侘びの文の「天下の侘の根元は、天照大御神」について。

この「岩戸開き」は、皇室の祖神・天照大神素戔嗚尊等の暴状を怒り、天之岩戸に籠ってしまわれたことに端を発した。
(中略)
群神が相談し、天照す御光の再来を願った。岩戸前で、祝詞を捧げ、天照大神のお心を柔らげたもうたのは天児屋根命。舞いを舞って、慰めたもおうたのが天鈿女命。
やがて岩屋のすき間から微光がさしかけたとき、大力をもって岩戸を開き、天照大神を出御させたもうたのが天手力男命であった。
天地に光が甦えり、万妖は消滅した。
草庵わび茶・石州流不昧派の立派(派を立てる)の精神も、そうした神々のこころの延長線上にある。
人々のこころに光をもたらそうというものである。

日本史に残る一大ストリップショーで、茶の湯を例えるのは如何なものだろうか?

躙口から茶室に入った者は、大力の神、警護の神である天手力男命──禅でいえば、観世音菩薩──の御力によって黄泉を脱し、そして「一茶の茶」により新しい力を得て、この世に甦るのである。

茶の湯に胎内回帰願望を持ち込まれてもなぁ。
何を言っているのか判らんでもないけど、判りたくない感じだぜ。