小笠原諸禮大全5 らう茶の事

懐石の手順にへんなものが入っていた。

らう茶の事

是も肴の一種也
白檀かんせう肉桂胡椒桂心挽茶丁子七味を粉にしてうすのりにてかため すはまがた(洲浜型)に切りたる物也
酔をさますによし
物さへるにも盛合せにする也
透頂香等も盛合す也

謎の漢方デター!「水栗は毒消し」どころか、食品でもなさげな薬が出るのか…。

一部よく判らんトコもあるが、懐石の途中に酔い醒ましの薬が、肴の如く出されていた、ということだろうか。

現代でいうと「ウコンの力」あたりに該当するのだろうか?

なお透頂香は、歌舞伎でおなじみ、薬としての「ういろう」の事、らしい。
これは清涼剤か。

正直良く判らんのは、酔いが醒める、とか、口がさっぱりする、とかの効用が必要なら、抹茶呑めばいいんじゃねーの?と思うのだが…。

なんの為に懐石で饗応してんのよ?