藤田登太郎 茶陶展

畠山美術館の明月軒/翠庵を使って行われる藤田先生の茶陶展。

志野の茶碗をいろいろ手に取って拝見させていただける、稀有な機会。

今回面白かったのは“若柳”。
薄く鉄で柳の絵が横に描かれていて、柚子肌の様になった釉薬が、まるで降り注ぐ雨の様。

“熱田津”のこじんまりした感じ、“蓬莱”のめでたい感じも面白い。

毎回横綱を張っている“金華山”。今回いつも以上にじっくり見せて頂いたが、手取りがすごい素敵。少し筒茶碗状になっているのがまた包み込める感じでいい感じだった。

志野以外では粉引茶碗“今昔”が面白かった。竹節高台の粉引って、少し格調高い感じになるのな。



で、茶碗を触らせて頂けるだけでなく、先生の人柄に触れられるのも魅力。

先生の茶碗でお茶を頂きながら、いろいろ面白いお話を聞ける。私は志野茶碗、“沢蛍”でお茶を頂いた。


しかし回を重ねた事もあって、段々常連さんが遠慮しなくなってきたなー。
名前を覚えていただいていた私らが常連批判するのもなんですが。

11/6まで。