古道具屋と茶道具屋

私の中で、骨董屋は二つに分類されている。

古道具屋と茶道具屋である。


扱う道具に関し、来歴を大事にし、ちゃんと茶の文脈で道具を置いているのが「茶道具屋」。

来歴をあんまり大事にしないで、唐突に道具を置いているのが「古道具屋」。


あ、割とローエンドのお話だと思ってくんねぇ。ハイエンドの話はさっぱわからんからな。


「茶道具屋」の道具は、来歴とか一応判る様に努力していて、使えるものになっている。

「古道具屋」の道具は来歴怪しくて、一般的な意味では使いづらい。


「茶道具屋」の道具はその努力の分どうしても値段が高くなっている。

モノの品質自体に大した違いがあるわけじゃないけどね。


…もちろん、私はほとんど「茶道具屋」で古い茶道具を買ったことがない。

「古道具屋」で買った、怪しい道具が多い。

でも、いいんだ。分相応ってをわきまえるのも侘び茶人の条件だと思うしね。

あと、「古道具屋」で安くよさげな道具を買うのって、なんとも楽しいんだよね。…使いにくくても。