茶道之名人3 松本珠報

松本珠報について。

珠報の伝記記事って珍しい。

永昌坊止樂と號して、京都四條東洞院に住してゐた。
山名氏の家來で、家貧しうして而して風雅の心ふかく、茶をばたゞ、所謂清貧のうちに晏如としてゐたのである。
(中略)
一生涯貧に安んじ、富にへつらはず、世に時めける人達ちの己れを召すのをも悉く斥け、茶の湯に心を洗ひ神を養ふてゐた。

でも、この本での松本珠報は極貧の侘び茶人として紹介されている。

松本肩衝の話は出てこない。後に奈良松屋さんちに売られ、松屋肩衝となった松本肩衝の所有者が、極貧なわきゃーない。

山名氏といえば非常に有力な守護大名。その家臣なのに「世に時めける人達ちの」じゃねーよな。