藤田美術館 藤田傳三郎の審美眼

今回のテーマは藤田家としての蒐集ではなく、藤田傳三郎の蒐集にテーマを絞ったもの。
…でも、トーシロの僕等には区別できないよね?藤田家側は判ってほしいのか判らんけど。


さて。
茶道具に限らない展示いろいろの今回。
でもやっぱ茶道具が凄い、という印象は否めない。

二階に上がって古瀬戸茶入「在中庵」の仕覆6枚、替牙蓋7枚。
更にその隣には田村文琳が仕覆4枚と共に展示。
正直圧倒されます。

唐物茶入「野中」。阿古陀形に見えるのだが、橘に見立てたものだとか。
こういう工夫した造形の唐物茶入をみるだに、茶入って中国で何に使われていたのか疑問がわく。

珠光茶杓「茶瓢」。有名な茶杓だが珠光時代に竹茶杓があったんだろうか?

紹鴎信楽水指。侘びた風情が大変およろしい。

利休斗々屋茶碗。織部が質に入れた有名なアレ。

二重切花入「よなが」。藤村庸軒による写しと一緒に展示というのもちょっと面白い。


藤田傳三郎のコレクションがどういう感じか?と言われたら「格式高いモノホン中のモノホンをコレクションされてますね」って感じなのかな?

でもそれって藤田美術館でいつも感じていることだしなぁ…。