煙草盆

私の祖母は、ボケるまでは結構ヘビースモーカーで、煙管を使って煙草を吸っていた。

だから私は、子供の頃に煙管を使っている光景を結構見ている筈なんだ。

…でも、煙草盆と煙管の使い方が全然判らない。


煙草入れから煙草を取って煙管に詰めて火入にかざして火を付けて吸って、灰吹に灰を落とすんだろう。…とは思うのだが、あんまり具体的な作法とか間合いとかが想像できない。

結局私が全然煙草を吸わない人間だからだろう。


さて本題。


常識として、今現在、世間で煙草盆は使っていない。
煙草盆はもはや茶の湯の世界でしか使わないものだ。


では、煙草盆の使い方は茶の湯の稽古の中でしか教わることができない。


と言うことは、茶の湯の先生は、煙草盆の使い方を知っている。

そして茶の湯の先生は、煙草盆の使い方を、弟子に教えなければいけない。


いまどき嫌煙の人も多かろうが、嫌煙の先生であっても煙草盆の使い方を教えてくれるんだろうか?


…全然煙草が吸えないのに、ケホケホしながら煙管を使って見せるお茶の先生、みたいなのを想像するとちょっと萌えるね。