大谷光瑞全集 8巻趣味篇2 支那の古陶磁について

猊下は中国の古陶磁に大変お詳しかったらしい。

そして古陶磁研究の秘訣とは:

私は暦年の關係で三年でござんすが、實際日本に居ります間は研究致しません。
月賦計算で云つたら五箇月位しか研究しておりません。何とならば材料が足りません。
それではつきり見えるやうになりました。
それを私に教へて呉れたのは只今外務省の御用で上海に居ります中尾万三と云ふ博士でござんす。

おお、本場中国で、現物を見れば眼が利く様になるぜ!みたいな話か。


…と思いきや。

それから次は書物を讀まんといけません。
この書物を讀むと云ふことが、次の問題でござんす。
私は十二時間中尾の講義を聴いた以外の時間は全く書物を讀みました。
(中略)
上海で約四千巻、又最近三十日に二千巻讀みまして、合計約六千巻ほど讀んで居ります。

折角外国行って読書三昧って、どういうこと?
あ、いや、確かに勉強は大事だと思うのだが…。

ある意味究極の贅沢かもしんないけど、真似できるかー!