麟閣
会津若松市に麟閣という茶室がある。
これも変型燕庵形式の茶室である。
鶴ヶ城公園の公式ページ:
http://www.tsurugajo.com/rinkaku/index.htm
間取り的には少庵深三畳ではなく、明らかに燕庵形式。
公式ページによると、千利休の切腹後、蒲生氏郷に匿われていた時代の千少庵が建てた、という事になっている。
もしこれが本当ならば、天正末年近辺に、少庵が燕庵形式の茶室を建てた、という事になる。
燕庵は天正末年には少庵が写すほどメジャーな形式になっていたのだろうか?
それとも、燕庵形式は織部の作意ではないのだろうか?
燕庵の成立がいつなのか?というのが確定していないだけに、議論の余地が残ってしまう問題だ。
燕庵形式の開始とその伝播は、非常に興味深いテーマな気がする。