江岑夏書3 置き合わせ

一 水指置合の事、いろりノ時ハ、いろりとのよき此ニ置候、
又、風炉ノ時ハ、ふろの方へよき此置合申候、左ハすてニ、

水指の置合、囲炉裏の時はいい感じの場所に置きなさい。
風炉の時も、いい感じの場所に置きなさい。左は捨てなさい。


…。

現代の感覚で言うと、お茶の先生の言うこっちゃない。

南方録の30年くらい前の茶の湯は、妙におおらかだったっぽい。

というか南方録が置き合わせにとりわけ厳格過ぎるだけではあるのだが。


しかし「左はすてニ」ってのどういう風に解せばいいのだろう?


風炉があって、風炉の右に水指がある状態では左は「捨て」られない。
この頃のお茶は逆勝手だったのだろうか?