江岑夏書4 道具と趣向
一 口切ニ道具出、其まゝ其冬中出、扨、明ル正月朔日ニ道具替申候、
扨、三月初ニ風炉へ上ケ替候、惣而、道具一色成共替候へハ大方皆替申候、
道具取あり惡敷成候ゆへニ候、茶之湯ハ道具之取合かん用に候、
口切に道具出し、そのまま冬中出し、元旦に道具を替えます。
さて三月初めに風炉を出します。
一般に道具をちょっとでも替えると、全部替える事になります。
道具の取合せが悪くなるからで、茶の湯には道具之取合せが大事です。
…やや理解に苦しむ項目。
江岑の頃。
秋〜年末まで道具は同じ。
元旦から春まで別の道具。
春、風炉の時に又別の道具。
…と、年3回くらいの道具変更で済ませていた、という事なのか?
もしや都度都度趣向を組むという事はなかったのだろうか?
それとも稽古場の飾り付けに限定の話だろうか?だとしてもかなり怠慢な気がする。