茶道入門7 日常生活と茶道

又、昔から、お茶のお稽古は、娘さんのお嫁入り仕度に、免状をとるのが目的の様に云はれ、又そのつもりで、出來やうが出來なかろうが、ドン/\奥傳へ進めて、いくつもの免状をとらす先生方もありますが、これは大きな考へちがひです。

昭和8年の千家の偉い人の証言、として貴重かも。


昔のお茶というのは、花嫁修行の一環だったんだな。

で、花嫁修行に修了証とかがなかったので、茶の免状がその代用にされていたという事か。

塩月弥栄子が冠婚葬祭の本を書くのも故無き訳ではないという事でもある。


裏千家は今「茶道文化検定」というのをやっていて、昨今の検定ビジネスの流行に乗っかったという印象だったのだが、実は筋金の入った、長い歴史のある検定ビジネス屋でもあったのだな、と印象が変わってしまった。


しかし、裏千家を奥伝まで極めました、なんていうのが花嫁修行の成果ってのもなんか変な話だ。

「茶人と言えば変人」という風説があった時代でもある筈なのに。


むしろ「そんなヒネた変な趣味の嫁はいらん」とかなってもおかしくない様な気がする。