武者小路 第三年 弐月號
内容的にはそんなに大したことはない。
ただ、この時代でなければあり得ない記事とかが面白い。
(中略)
床には文翠虎の繪の短冊が
うそぶきてほゆる虎さへ君が代の
風にはさすが伏して見えけり蒋介石も御稜威の前には、雑草に宿る、一滴の露にすぎなかつた。本席の床には、藤波敬忠卿の日の出の圖は我大八洲を象徴するとせば、卍時の時代釜は、太陽の子ナチス、水指が伊太利産であつた。茶入は松齋好「兵」とあつた。
中澤宗匠の意圖がハツキリと讀み取れた。
ハツキリしすぎ。
「天下の軍」を語る、かなり(血)生臭い茶会。
松斎は木津宗詮の事か?
つわもの茶入とはどの様なものだろう?
全然資料がないのでさっぱり形が判らない。
このくらい半端な昔で、微妙な有名宗匠だと、逆に調べようがない。ちょっと見てみたいぜ。