茶の湯と生花6 銅鑼の音
ここも種本不明だが;
亭主座敷の置合出來たらば案内の爲にくゞりの戸あけかけ候か又はどらを打べし其時右の如く一人づゝ手水をつかひ入るなり
明治時代の常識的には、やはり銅鑼は蹲踞わずに聞くものだった様だ。
銅鑼以外の方法としては潜りの戸を少し開ける、という方法だけが紹介されている。
と言う事は、亭主が直接迎えに出る、というのはないという事か。
潜りの戸がぎい、と少し開く。
客はそれを聞き、煙草を一服するくらいの時間、腰掛けで待ち、席を立つ。
あんまり早く席を立つと、潜りから全力で席に掛け戻る亭主の背中を見る事になるからだ。
…みたいな感じなのだろうか?