茶碗談義4 楽茶碗の形状

この本の茶碗の形状の説明なのだが…:

此茶碗の口造りに變化を與ふるものに「五岳」がある。
(中略)
樂茶碗に於ても之が明瞭に造り出されたのは、少くも一入以後であつて、末になる程形式化して居る。

此外に釉薬による景色が附加される事がある。全く装飾的意圖に出たもの考へられるが、「ノンコウ」の作によくある幕釉がそれである。

茶碗に上釉を施す場合に高臺を摘んで茶碗を斜めにして、上釉の液中に浸すときの回數によつて、釉の掛らぬ場所の形が規定される。五廻の五角、三廻の三角、全廻轉の丸掛け等其時の茶碗の廻轉のしかたで種々の變化が現はれ得る。
樂茶碗でも此點に留意したのか道入であつた。

とにかく楽家歴代の楽茶碗になんでもかんでも関連させて解説されるのがヤヤうざい。
よく知ってるな、とは思うんだけどさ。