茶の湯作法7 炭の使用方

只今炭を切りましたが、さてこれを使ひまするには、何ういう風にするかと申しますると、この切炭を一度米の空俵の上に並べまして、俵に火をつけてこの炭を一度焚くのであります。
さういたしまして、この米俵の燃え盡しました時に炭を水消しいたしまして、能く乾し、これを使用いたすのであります。
(中略)
それから能く客前でバチバチと火の粉が飛ぶ事がありますが、之を使用いたしますると、その憂ひはないのであります。

今一般的な「炭を洗う」、という技法の代わりに、昔は「あらかじめ粉炭を燃やしてしまう」という方法があった様だ。

米の空き俵というのが身近にある、というのも隔世の感。

…でもこの方法だと煤は残るので、炭手前の時に相当手が汚れそうな気がする。