茶道要鑑15 亭主
夫に心得て貰ひたいのは、主人を指して亭主といふことである、敬語を用ゐた積りで、御亭主など云ふが、亭の字はアバラヤと讀み即ち荒敗したる家である、他人を指して御亭(あばらや)の主では、不敬も甚しい、ご主人とか御茗主とか呼で貰ひたい。
確かに、茶室には「なんとか亭」という名前がついている場合がある。亭主とはその主のはずである。
そして「なんとか亭」と名付けるのは亭主である。亭主側が名付けている以上、それは謙遜な筈である。
謙遜しないでいいものなら「なんとか御殿」とかつけていい筈なのに、そんな茶室見た事はない。
なので、たしかに、「亭主」という名称も、亭主側からへりくだった視点での名称だ。
気づかなかったな〜。
つまり「行」を「御中」に書き換えなかった様な話だよね。
…だれも気づかないならどうでもいいのかもしんないけど。