宗旦聞書

田中仙樵、小林茶侠/1963年。

非売品。

前書きにこうある。

此本は元と老友辻宗謙宗匠より転写を許されたる秘書にして容易に印刷抔に附す可き性質のものに非ずと雖も毎年夏期講習会の砌正しき古法を証明する為め本書を引用して茶道の講義を為すを常とす故に会員一同本書の転写又は出版を渇望す故に止むなく之れを茶道の熱心家間に公にすと雖も本来秘書中の秘書に属すれば各自本書の内容に大して敬意と尊重を望む。

大正拾年第七回夏期講習会終了の翌日於三徳庵

田中仙樵 識

前書きの出版年は大正10年。奥付は昭和38年。


大正10年に大日本茶道学会で頒布された小冊子を、小林茶侠なる人物が、90歳の誕生日に再出版し、知己に配ったものらしい。

本書に関しては「辻宗謙宗匠より転写を許されたる」しか判らない。本当に宗旦関連資料なのだろうか?

その辺含めて読んでみたい。