畠山記念館 ふしぎ発見!茶道具と銘をめぐる物語


五反田から日の当たる急坂を登って畠山に着く。

当然滝の汗。


しかし、なんと畠山の入口に乾いたタオルが用意されていて、汗を拭くことが出来たのだった!
なんともありがたいもてなしだ。
…でもタオルを巻いたまま展示室をめぐったのはおっさん過ぎたな。


そして展示では狩野養信の瀑布図の涼しさに癒される。
いいねぇ。


さて今回の展示、銘の面白さ中心の展示。

…の筈なんだけど、その試みはあまりうまく行ってない気がする。つーか、もっと銘のある道具をいっぱい並べるべきなんじゃなかろうか?

道安の掛花入 銘 みみずく。
銘がおもしろいんでなく、物がおもしろいのだ。

ととや茶碗 銘 隼。
小さくてシャープな斗々屋。小さ過ぎて濃茶には向かなさそう。

遠州共筒茶杓 銘 海士小舟。切止近くの景色が帆の様とは妻に指摘されるまで気付かなかった。

そしてたぶん、メインの古瀬戸茶入 銘 蛍。
小壷というより、茶壷の様なナリの茶入。私はあまり好きになれなかった。
こういうのを見ると「遠州は、さほどのものでもないものを言葉で飾って千金の値にするのが本当にうまいな」としか思えないんだよね。


ところで、畠山の入って右手の、窪地みたいになっている庭。
昔は降りられなかったけど、工事が終わって降りれる様になっている。

でも、蚊がすっごいから、冬までは降りない方がいいよ…。めちゃめちゃ刺されました…。