茶道と香道18 いつものあれ。
最後にいつもの。
懐石の手順より:
(前略)
飯椀に汁椀末蓋までも重ね盃を上に置箸も克洗ひたる跡を紙にて拭ひて膳の中に落し入此時詰心得て二度斗にて運び盡さるゝ樣に組合す
(膳三枚を重ねて碗組二人前を積み二枚の膳に三人前の碗皿を積めば平均程克なる)
扨勝手口へよせ置くへし
主人出來り先湯桶を引次に膳を引
例の「ごちそうさまの代わりに箸を音を立てて落っことす」という習慣、ここから読み取れなかった。
上記の「膳の中へ落し入れる」というのは膳への収納法に過ぎず「正客が音頭をとってそろって箸を落す」というのを意味しないと思う。
明治末の時点ではまだそういう風習ではなかったのではなかろうか?
中立の作法:
(前略)準備全く整頓して後再び迎附に出る歟さなくば喚鐘を打つ鉦半鐘いつれにても打法規則あり左の如し
鉦五打 大小中々大 鐘七打 大小大小中々大
客是を聴て始の如く便所に入嗽して席に入る次第
諸事始に同じ之を後入と云
やはり明治の表千家には「中立のうんこ座り」の風習は無かった。
むしろ、鐘は「うんこの合図」。鐘を聞いてからトイレに行っていたわけか。
こりゃ謹聴するどころじゃねーな。