茶道表千家 薄茶かがみ 爐の巻3 短冊箪笥

俗に茶箪笥又は短冊箪笥と申しますは、後の世、或る茶人旅箪笥の本源に依りて持ち運びを便ならしむる為に、半切して今日の短冊箪笥を案出致したるものであります故、茶の湯又は茶道と云ふ方面には、略の道具でありますれば使用致しませぬ。
従つて短冊箪笥の點前には規則的の取り扱ひはありませぬ故、旅箪笥の點茶法に依り考慮參照して點茶せられ度くあります。

骨董屋でよく見る、縦長の茶箪笥は、短冊箪笥という略式のものだったのか。

やたらに骨董屋に置いてある所からして、一時期ものすごく流行したんじゃないかと思われる。

旅箪笥よりも短冊箪笥の方が、サイズが手頃でユーザに便利、という事なんだろう。


ここでは「旅箪笥の手前に準じていい」扱いだが、現在ではオーソライズされているのだろうか?