大阪歴史博物館 三代木津宗詮と大阪の職方
正式タイトルは「大阪の茶の湯と近代工芸─ 武者小路千家の茶人・三代木津宗詮と大阪の職方」。長いよ。
武者小路千家の宗匠家、木津家の三代目宗詮こと宗泉と、当時の大阪の茶道具職方に関する特集展示。
木津宗泉は庭と茶室の設計で有名だった人物。当時の大阪で多くの茶室を作った。
http://d.hatena.ne.jp/plusminusx3/20090529
…というのは知っていたが、よもや「宮内省御用 御茶室造営 作業所」のでかい看板を掛けていたとは。
多読の松岡正剛すら、宗泉を「茶も嗜む数寄屋大工」と誤認していた。それもヤモーエマイ。
http://www.isis.ne.jp/mnn/senya/senya0531.html
…ンなわきゃーないね。勉強してないのにしったかしてるのが悪いや。
宗泉の好み物も展示。聿斎好独楽釜はちょっと凹凸がうるさいかな。
宗泉の好み物はちょっと微妙な出来かも。千家No.3の流派の宗匠が好み物を作る以上、表や裏のやってない事をしなきゃいけなくてどうしても少しひねた部分が出てしまうのではなかろうか?
大阪の茶道具職方の展示は「大阪にも千家十職に並ぶ職方があったんでっせ」というだけの事なので省く。俺、そもそも千家十職にも興味ないもん。むしろこの展示スペース削って、宗泉の展示を増やしてほしいくらい。宗泉の展示、ちょっとうわっつら撫でた程度で終わっていて不完全燃焼気味なんだよね…。
大阪歴史博物館は2008年に平瀬露香の特集をしていたのだが、武者小路千家となにか縁があるのだろうか?
大阪を基盤とした茶人で、自前の美術館を持っていないという人が限られているだけかもしれないけど。