茶道ジャーナリズム60年3 茶の湯への女性進出

今日庵月報にみる女性進出。

第一は、茶道修行を志す女性が、急激に増加して来たということである。
すなわち、大正二年の夏期講習会の記念写真が、翌九月号に掲載されているが、女性は三分の一程度であるのに、
(中略)
大正九年の夏季講習会の写真をみると、受講生のようやく半分が女性という状態である。

著者が大正9年の状況を多いと思っているかそうでないか判別付きがたい文章だが、増えている、という事は判る。

茶道の女性化は明治期もしかすると幕末にはじまっていると思うが、夏季講習となるとまた別な気がする。

新幹線もなく、女性の一人旅が容易でなかった時代に、京都の講習会に出るというのは相当進歩的な家庭を持っていなければ無理だったんじゃないかな。