茶道言行録3 小茄子

茶入の中に茄子と云はれて居る形がある。
(中略)
こゝに小茄子と云ふのは、形が特に小さかつたからで、
(中略)
けれどもかゝる形を小茄子と呼ぶ樣になつた前には、これを「小ちご」と呼んだ樣である。
宗珠の傳書に
一、こなすと名のつき候事は、しゆくわう(珠光)のしよぢのなすひすきつぼと
しまんにて、こちことなをつくる。然共こちことは如何とて其後
こなすひとなをつけらるゝ故なり
とあるはこれであるが、最初、これを「こちこ」と呼んだのは面白い。
「こちこ」とは勿論「小稚子」であつて、さうした聯想が興味あるものに思はれたのが、修正されて、小茄子と呼ぶ樣になつたのである。

読んでてしばらく意味が判らなかった。でも「小茄子 茶入」で画像をぐぐったら、なんとなく納得できた。
初期茶道が下品…というより、日本の男色許容度が高過ぎなんじゃろうな。