茶道聖典3 佐分宗二宛の傳書

臺子置合之事と袋棚之事を書いた書状。

解題に

此の傳書は茶室研究家堀口捨巳氏の蔵本から採録した。
(中略)
臺天目の扱ひに於いて紹鴎時代の變遷を物語つてゐるあたり、茶の湯發展のあとを覗ふに足る。

とあるのは

一、臺天目にて茶呑時は、昔は其まゝ臺とともに、三口のみて、其後臺をはなして呑申候、然れども初よりが能ク候と紹鴎申され候。

の部分だろうか。
昔は三口は台のまま呑んでいたが…っていうのはそれらしくはあるのだが、出来過ぎている気がする。

あと、袋棚の方には「袋棚にぞ秘事はこめける」の紹鴎の句を書いていないのが不思議と言えば不思議。

まぁ内容の方より、奥書きの

天正二年十月吉 利休判

天正2年に利休名義って方が問題なので、内容の問題にもたどり着かない感じがするけど。