茶道聖典6 萬貫屋新四郎宛の傳書

天正15年二月の利休宗易(判)の奥書きのある伝書。

  1. 臺子しきじやう(式正)の時飾り樣の事
  2. 袋棚の飾り樣之事
  3. 夜會之樣子
  4. 臺天目之習

から成る。

内容的には野村宗覺宛伝書の抄録版である。

臺子の置き樣は別書にあり。しきじやうに飾る時は、茶入、茶碗、其外いづれも唐物、名物ならでは為るまじき事にてあり。

同じ人が書いたのだから当然同じ内容…といえばその通りの筈なのだが、どっちかというと「偽物をデッチアップした人」が居て、「偽物のデッドコピーを作った人」が居た…というのが本当な気がする。