永青文庫 細川三斎の茶

利休大好きっ子、細川三斎ゆかりの茶。

入口にはWW2の戦災から掘り出した阿弥陀堂釜がお出迎え。
天明平釜「荒磯」が目を引くが、私の気に入りは四方釜「とまや」。
太鼓胴の四方釜ってはモダンで素敵。

三斎作竹二重切花入。利休形。利休が好きで好きでたまらん、というのが伝わって来る。

上野焼掛花入。口が蓋が出来る様に見えるので、本来は水指だったのでわ?

遠州茶杓「安禅寺」。虫喰が大き過ぎて拭く時に壊しそう。織部茶杓「さかひ」、利休茶杓「ゆがみ」、宗旦茶杓「小木刀」等々多数、さりげなく茶杓展になっていて面白い。
後期には「けつりそこなひ」も出るのか…。

信楽茶壺「頼政」。信楽で蛙目土なのに端正、というなんか不思議な茶壺。
隣には唐物茶壺「頼政」も。

唐物茶壺の「頼政」は、柳営御物の茶壺「鵺」に勝るとの意図で付けられたものだが、信楽茶壺のはどうなのだろうか?頼政の謡から「見所多い」という命名の可能性もあるし、宇治茶信楽の距離感から付けた可能性もあるのかも。

利休尻ふくらや長次郎「おとごぜ」など、名物いろいろあって楽しい展示でした。