川上不白 茶中茶外8 独楽庵

一、どうらく庵ハ、元は独楽庵なり。
是ハ大阪に有紹鴎の座敷也。
二畳にして二方ハ壁、又二方ハ障子也。
角一ツ塗廻し内柱三本ハ見せ、一本の柱特外大木也。此柱ハ長栖の橋柱の由、屋根四方へおろし、棟に摺鉢を臥たり。

ここでいう独楽庵は、現在は以下の料亭にある独楽庵だと思う。写しが松江にもあるけど。

http://www.misasaen.com/dokurakuan/index.html


宇治に最初建てられた茶室だが、不白の頃には大阪に移築されていたのだろう。

しかし、千家が利休の茶室を紹鴎のものと誤認するのは珍しい。しかも二畳という利休時代以降にしかあり得ない茶室なのに。

千家の中でどういう伝承がされていたのだろうか?