やさしいお茶とお花入門5 お点前にもいろいろあります

点前を季節でわけると、風炉を使うものと、路を使うものになります。
(中略)
風炉や炉の点前はむずかしいので、この本にはのせてありません。

風炉や炉の点前は難しい、という事はないと思う。
どちらかというと子供の体格に風炉という装置は高過ぎ、炉は捻る分遠過ぎる、という事だと思う。
炉の流し点ならできそうな気もするけど、それしかできないのも何だしね。

略点前

略点前には二種類ありますが、ここではひしゃくを使わないでしました。
わりげいこがすんだら、練習してみましょう。

へぇ。表千家には柄杓を使う略点前があるのか。
柄杓を使うという事は炉か風炉を使うのだろう、と思うとあんまり略じゃない気がする。結構式正寄りに見えそうな気がする。

用意するもの
直径45cmくらいのもちやすい丸盆。そのほか、茶わん、茶きん、茶せん、茶しゃく、抹茶、茶器、けん水、火ばち(電器コンロ)、鉄びん(やかん)。

子供の腕力を考えると、鉄瓶もヤカンも駄目で、小ぶりな魔法瓶か小さな土瓶程度が適正だと思う。一番いいのはプッシュ式の魔法瓶だろうが。

できる限り本格に教えたい…という教える側の都合がかなり入っている気がする。

しかし:

ふくさで鉄びんのふたをしめ、ふくさを左の図のようにおって、帯につけます。
右手で茶きんをとります。
左手で鉄びんをとり、茶巾でふたをおさえて、茶わんに湯をそそぎます。

釜と違って口のある鉄瓶の蓋を開閉する理由が判らねぇなぁ。
あと服紗でなく茶巾で鉄瓶の蓋を押えるのは面白いね。

大和遠州流では茶巾で釜の蓋を取るが、関係があるのかも。
http://d.hatena.ne.jp/plusminusx3/20120707


残念ながら魔法瓶の場合どうするのか、とか書いてないのだけれど、それは流儀としては創作の範囲に突入しちゃうからだろうなぁ。