茶の湯講座9 飯と中立

例によって例の話。

この飯の炊き具合といふのが最も難しいものであります。
(中略)
懐石なども飯から先に食べる。
さうして本當の飯の味はひを噛みしめて見るんです。

本当の飯の味、とか言う話からは「最初はまだ蒸れてない飯を出す」という事は読み取れない。

さうして中立を致しますると客は一散にまあ多くは便所へ走って參りますが、夫は面白くありません。
(中略)
先づ銅鑼が鳴るとか、迎付が出て來る迄は辛抱して、それが濟んでから便所へ行くといふのが法則であります。

また、銅鑼は謹聴するものの、しゃがんで聞くとかのルールもなし。

というか、迎えが来る、という銅鑼以外の可能性がある以上、中立のルールを変に複雑化させる必要がなかったんじゃないだろうか?