茶 私の見方8 家元

柳宗悦の「茶の病ひ」より。

民主主義の今日にあって、最も呪はれてゐるのは封建制度である。
(中略)
今の茶の湯は不思議なくらゐ家元中心主義である。
(中略)
何故家元がそんなにも有難いのであらうか。
千利休の末裔だから有難いのでは筋が通らぬ。
(中略)
併し世襲する者が、常に誰よりも正當な茶人だと誰が保障するのであらう。

うん。家元はシステムであって、そこそこお茶ができれば、正当な茶人である必要別にないと思うよ。

現状を見ると、殆んど凡てと云ひたいほど經濟的仕組がさうさせてゐるのである。
家元は免許状を出すことによって生活し、貰ふ方も免許を受けることで自分の生活を立てる。
茶人として生計を立てるには、どうしても家元制度にしておくのが便宜である。

なんだよわかってんじゃん。

茶道を早くこの不合理な封建制度から解放させねばならない。
私の考へでは、若し家元制度を持續させようとするなら、
世襲を中止し、厳密に後繼者を選擇して、家元を承がせるか、又は一代の茶人を選舉によって定めるがよい。

なんだよ、やっぱ分かってないじゃん。

家元はシステムなんで、一番すごい茶人じゃなくていいの。
流派の中で、権威とお金を循環させる象徴を果たせればそれでいいの。
そんな象徴の為に、後継者争いが発生しそうなコストを掛けてどうすんのよ。


さらに、流派内ではその全体に対してメリットを発揮できるから支持されている。
でも流派の外にはメリットが及ばないから、外からは批判を受けるのは当然。
それは批判する側もわきまえてないと。