茶の湯のしるべ5 暁の茶の湯

暁の茶の湯について。

暁の茶の湯と申しますのは、朝早くの茶會でありまして、午前五時頃に催すことになつて居ります。
(中略)
客が一同揃ひましたならば、待合で先づ酒を出します。
肴は干物の類とか、納豆のやうなものを口取といたしますが、時としては卵酒とか生姜酒にいたしましても宜しく、又善哉餅などを出すこともあります。

暁の茶の湯では、寒い朝に来た客を温かいものでまずもてなす。

だからといって酒と肴を出すのはやりすぎではないか?だってこの後懐石もあるんですよ。内容が重なるじゃん。

もしかするとこの頃の茶の湯の饗応はこういうものだったのだろうか?
ややもすると宴会風情なシロモノになってしまうのではなかろうか?