樂燒の仕方4 樂焼の起源と窯元

本書の語る樂家の歴史。

これよりすこし前、後白河天皇の朝に支那から日本へ歸化した人に飴爺宗慶と云ふ人がありました、この人は一種の陶器を發明して世に稱せられて居りました、
この宗慶の子に長祐と云ふ人があつた、父の志を繼いで燒物をする事に趣味を持つて居りました、その術も乳よりは立勝つて居つたのです、長祐は長治郎と號して居りました、當時秀吉が丁度茶道を嗜み古器を愛して居りましたので、

後白河(1127-1192)から秀吉(1537-1598)で樂家2代とはちょっと長生きしすぎである。後奈良(1526-1557)あたりの間違いか?
この時代の人が天皇歴代を間違うのも不思議だが。


で、本書の紹介する楽焼と、楽以外の諸窯元は以下の通り:

  1. 乾山焼
  2. 上野焼
  3. 赤膚焼
  4. 朝日焼
  5. 犬山焼
  6. 金華山
  7. 高取焼
  8. 楽山焼
  9. 豊助楽焼

大樋焼入ってないし、断絶した楽焼を紹介するのなら玉川焼や光悦だって紹介すべきだろう。
その他の窯も遠州七窯と完全一致でもないし…。
よくわからんラインナップだ。
現代程網羅性とか考えなかったと考えるしか無いか。