o・mo・te・na・si

「おもてなし」について。時期が離れると恥ずかしいので早めにね。


日本の「おもてなし」の心は、主に商売に於ける顧客サービス至上主義にあって、チップ制度が廃れた状態でもサービスがインクルードになっているという暗黙の了解をその基盤としている…とか言ってみる。

ま、なので茶の湯とは関係ない。


また「羊を一頭潰して歓待」とか「ついでに種付けしてってくれ」みたいなものでないのも確か。


では我々がお茶で言っている「おもてなし」の心とはどんなものだろうか?


まず客を喜ばそう、というのは間違いない。

しかし「驚かせてやろう」とか「この謎が解けるかね?」が下心にあるものを一般的なおもてなしの精神として語ってよいものだろうか?


我々茶人のもてなしだって「o・mo・te・na・si」だとは思うが、それは身内同士での殺伐とした攻撃的なもてなしであって、決して一般化して語ってはいけないものだと思う。

もっというと「快楽殺人者が見立て殺人をして名探偵に挑戦する」に近いものの様な気がする。