茶人の名書簡4 織田有楽自筆書状
本書には
なんかの変な文が満載である。
おかげで織田有楽斎の
尚々口切之時分ニ必々上洛待入候以上
遠路芳札殊更うなきのすし一桶贈給令祝着候
其元隙次第上洛待入候
猶面上ニ可申候
恐々謹言
如庵
みたいなごく普通に茶掛けにできそうな文が貴重である。
まぁこれはこれで当時の鰻の鮨がどういうものか気になるんだけど。
鮒鮓的なものだと思うが、守口漬的な外観だったのかしらん。
さて。
本書は「茶人の名書簡」という題ではあるが、名書簡とは言い難いものが多い。
かといって「名茶人の書簡」というラインナップでもない。
とにかく茶人であれば誰でもいいし、内容不問という感じ。
著者がその茶人に関して履歴などのうんちく書きたくって書簡が利用されている感じか。
タイトル詐欺やね。