下克上
利休の最初の妻、宝心妙樹は三好長慶の妹だったという説がある。
ネットではちょこっと見掛ける話だが出典は判らない。なんかの小説由来かもしれない。
出典も根拠も明らかでない情報を流布するのはデマを再生産する馬鹿のやることではあるが、面白い説なのでこのことわり書き付きで取り扱うこととした。
なんでかというと、この説に従うと、道安は三好の血筋という事になるからである。
それに対し、少庵は宗恩の連れ子で、松永久秀の胤だという説がある。これは戦前から昭和30年代に起きていた千家の血統に関する論争の中で出てきているが、正直これも根拠は不明なところが有る。
しかしまぁ、少庵は、松永久秀の子だとしてみよう。
すると、道安が嗣ぐべき千家が少庵が奪った、という構図が、三好家の下克上の縮図として見えて来る。
…むしろこれ少庵系が千家を継いだ事で出来た連想かもしれねーな。