利休を巡る色々5 センノ

利休と秀吉には奇妙なねじれがある。

利休は「センのリキュウ」と呼ばれる。
秀吉は「トヨトミヒデヨシ」と呼ばれる。

本来、千利休は単に「センリキュウ」であり、賜姓の豊臣氏である秀吉は「トヨトミのヒデヨシ」と呼ばれるべきなのに、である。


ここからは全く根拠のない憶測である。


利休は朝廷から賜わった居士号である。

この号を以て、一代賜姓の様な扱いと考えたい、という形で利休を称揚したい人達が多かったのではないだろうか。

そこで利休の屋号「セン」を「センノ」という呼び方をしたのではないか?
宗旦や後の宗室が「セン」でしかないのは朝廷から号を賜わっていないからであろう。


じゃぁその人達が誰かっていうと…言わなくても判るよね?